SATOYAMAHOOD(サトヤマフッド)始まります

里山を身近に楽しめる交流型シェア農園コミュニティの立ち上げ

フロスタでも人気のフレーバーであるあんず。フロスタの運営会社であるファイネスト合同会社は、あんずの収穫や手入れ、それを楽しむツアーコンテンツに関わってきました。その中で地域の高齢化などを背景に荒廃農地（耕作放棄地）の増加するなどを目の当たりにし、風景を維持することが困難になりつつある「あんずの里」を見てきました。そこで、私たちは、長野県千曲市の「あんずの里」に、誰でも参加できるシェア農園コミュニティを作るプロジェクトを立ち上げました。その名も、交流型シェア農園プラットフォーム「SATOYAMA(サトヤマフッド)」です。里山をもっと身近に感じて欲しいという想いを込めて、里山に近所や近隣という意味を持つ「neighborhood」を合わせました。維持保全のために里山に入るのではなく、みんなが笑顔で集まる”SATOYAMA”へアップデートし、人生を豊かにする場所として未来の子どもたちへ受け継ぐ仕組みをつくります。 

●募集ページ開設しました！
●7/1(土)-7/2(日)オープニングイベント「あんず収穫祭」はこちら
●7/1(土)FC今治高校×あんずの里「SATOYAMAトークセッション」はこちら

サトヤマフッドでできること

コミュニティメンバー(LINEオープンチャット登録者)にはシェア農園を開放し、いつでも自由に利用できるフリーパスを付与します。好きな作物や花を育てたり、BBQやキャンプをしたり、自分だけの使いかたで里山を満喫することが可能です。「あんずの里」の維持保全に関わる農作業や作物の加工作業などは、収穫祭やサバゲーなどを通じた里山体験学習イベントなどと同日開催し、子どもも大人も楽しく自然中で学びながらサポートにつながる機会を設けていく予定です。ご支援をいただいたみなさまへは、定期的な収穫物・加工製品のおすそ分けも行います。

立ち上げの背景

「あんずの里」は、あんずの耕作地が一面に広がる里山です。春になるとあんずの花が咲き誇り、観光地としてはもちろん住民にとっては地域のシンボルとして親しまれてきました。収穫されるあんずは加工用や生食用など10を超える品種が栽培されています。国産のあんず加工製品に使われる果実の多くは千曲市で栽培されたものが利用され、全国に誇るべき特産品でもあります。

環境省によると、里山は日本の国土の約40%。高度経済成長期以降、それらのほとんどがあんずの里と同様の課題を抱えています。荒廃農地（耕作放棄地）は、平成28年から令和3年の8年間で毎年平均14,700ヘクタールずつ増加しています（農林水産省「耕地及び作付面積統計」より）。背景には、①農業就業者の50%以上が60歳以上の高齢者であること、②ライフスタイルの変化や人口減少によって後継者がおらず農地や農業技術が継承されないこと、が挙げられます。荒廃農地が増加することで、害獣被害などの関連被害も拡大しており、全国的に問題となっています。

「あんずの里」も国内の里山と同様の地域課題を抱えています。千曲市が令和4年度に実施したアンケート調査では、あんず農家全体の約70%が60〜80代であることがわかっています。また、「後継者がいない」が半数以上の66%にのぼっています。

その課題感を共有した千曲市行政と本事業は協働事業として進めていきます。